事業活動における人権の尊重

当社は、すべてのステークホルダーの皆様のこころと人生を豊かにし、持続可能な未来の実現に貢献するため、「不二家 サステナビリティ方針」を支える4つの柱の1つに「事業活動における人権の尊重」を掲げています。
2023年に有識者のご助言のもと「不二家グループ 人権方針」を策定いたしました。本方針の中で、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」をはじめとする国際的な規範を支持することを宣言し、差別の排除、ハラスメントの排除、児童労働・強制労働の禁止など9つの重要課題について真摯に取り組むことを明言しています。「不二家グループ人権方針」及び「不二家 購買・調達方針」に則り 、「社内に対する取り組み」と「サプライチェーンに対する取り組み」について、人権の尊重を推進しています。

人権デュー・ディリジェンス

「不二家グループ人権方針」及び「不二家 購買・調達方針」を実践し、人権を尊重する責任を果たすため、現在、人権デュー・ディリジェンスの仕組み(①人権への負の影響の特定及び評価、②調査結果に応じた適切な措置の実施、③対応が適切に実施されているかの追跡調査、④対処方法に関する情報発信)の構築に取り組んでいます。この一連のプロセスを構築し、継続的に繰り返すことにより、人権デュー・ディリジェンスに取り組んでいきます。

人権インパクト・アセスメント(人権への負の影響の特定及び評価)

人権に関する重要課題の特定

人権デュー・ディリジェンスの取り組みとして、2024年に不二家の事業活動が及ぼす人権への負の影響を特定し、深刻度及び発生可能性の観点から評価を実施いたしました。その評価に基づき、対応優先度の高い項目の中から、特に「ハラスメントのない職場づくり」及び「持続可能なサプライチェーンの構築」を取り組み課題として特定しました。
今後、それぞれの課題に対する施策を検討するとともに、実効性を評価するための指標を定めるなど、人権デュー・ディリジェンスの仕組み構築に引き続き取り組んでいきます。

救済メカニズムの構築

社内における法令・コンプライアンス違反全般に関する通報及び相談窓口として「コンプライアンスヘルプライン」を設置しています。また、お客様からのご意見・お問い合わせの窓口として、「お客様窓口」を設置し、社内外の救済メカニズムの構築につとめています。

2030年に向けた指標及び目標

人権尊重の取り組みのうち、特に「ハラスメントのない職場づくり」及び「持続可能なサプライチェーンの構築」について、重要目標達成指標(KGI)を設定したうえで、KGIを達成するための中間指標としてKPIを設定し、進捗をモニタリングしています。

カテゴリ 2030年重要業績評価指標(KPI) 2023年
実績
2024年
実績
指標 目標
ハラスメントのない職場づくり コンプライアンス教育受講率(社員) 100% 100% 100%
持続可能なサプライチェーンの構築 ガーナ産カカオ豆のサステナブル調達率 100% 24.2% 43.3%