社会貢献活動
持続可能な社会の発展には、地域社会との共存・共栄・調和を進めることが重要であるとの考えのもと、不二家を象徴する「ペコちゃん」や洋菓子店舗、レストラン、お菓子など、お客様に身近な企業としての特性を活かしながら、社会貢献活動に取り組んでいます。「不二家 社会貢献活動方針」に則った不二家らしい活動を推進することで、全てのステークホルダーの皆さまの笑顔を繋いでいきます。2024年は「不二家 社会貢献活動方針」で掲げている重点項目への活動を中心に取り組みました。
重点項目
- 子ども支援
お子様ご家族とともに歩んできた当社は、次世代を担う子ども達の健やかな成長に貢献することが重要な使命だと考えており、子ども達の可能性を広げる支援活動に取り組んでいます。
- 地域活性・共生
地域社会の一員として、地域イベント等に積極的に参加し、そこで生まれる笑顔で人と人を繋ぎ、絆を深めることが地域の発展・活性化に貢献すると考えており、その活動に取り組んでいます。
- 環境保全
持続可能な未来のためには、事業活動における環境負荷低減とともに、地域社会での自然や生態系を保護することも大切であると考えており、各事業拠点での環境保全活動に取り組んでいます。
活動事例
ペコちゃんこども園ほりかわ


神奈川県秦野市に不二家が支援する社会福祉法人PEKO SMILEが運営する公私連携幼保連携型認定こども園が2025年4月に開園しました。園が掲げる教育・保育理念である、「子どもの力を引き出し、”未来で輝くための力“を育む」施設として、ご利用されるお子様とご家族のみならず、地域の方にも喜んでいただける教育・保育を実施していきます。不二家は、社会福祉法人PEKO SMILEへの寄付などを通じ、子ども達の明るい未来に向けた持続的なサポートをしていきます。
ペコちゃんが行く!不二家キャラバン隊


2010年の不二家創業100周年記念事業の一環からスタートした「ペコちゃんが行く!不二家キャラバン隊」は、ペコちゃんがキャラバンカーに乗って全国の児童施設等を訪問し、クイズやダンスで子ども達と触れ合うイベントです。これまでに700施設以上を訪問し、多くの子ども達と交流を図ってきました。2024年は東京都と神奈川県の9施設を訪問しました。ペコちゃんが、子ども達の思い出を彩る一つになれるようなイベントとして活動しています。
ペコちゃんキッズアカデミー


不二家ファミリー文化研究所が主催する「ペコちゃんキッズアカデミー」では、「食育」や「自然」、「親子のふれあい」をテーマに、親子参加型のイベントを2011年から開催しており、これまでに200組以上のお子様ご家族にご参加いただきました。2024年は、不二家やミルキーの製造工程を学ぶ「不二家の工場をのぞいてみよう」と、パッケージを活用した「お菓子かばんづくり」を合わせたプログラムをオンライン形式で3回開催しました。お子様ご家族や友人との笑顔、絆が生まれるイベントとして活動しています。
横浜こどもホスピス


認定NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクトが運営する、生命に関わる病気や状況で治療や療養生活を送るお子様とそのご家族の「家族の時間」を支え、地域との繋がりを育むコミュニティ型の施設「横浜こどもホスピス~うみとそらのおうち~」の活動意義に賛同し、2021年から活動を支援しています。「こどもホスピス・ウィーク2024」では、神奈川県内にある不二家レストラン9店舗のペコちゃん人形が、横浜こどもホスピスのTシャツを着用し啓発活動を行いました。また、12月に開催されたクリスマスイベントでは、ペコちゃんが子ども達へクリスマスプレゼントを届けに行きました。
ゴールドリボン


早稲田大学ビジネススクール(WBS)と特定非営利活動法人キャンサーネットジャパン(CNJ)が取り組む小児がん啓発活動に賛同し、2022年から協力をしています。「世界小児がん啓発月間」である9月に、東京都と神奈川県にある不二家洋菓子店舗、不二家レストランの内44店舗にて、小児がん啓発リボンである「ゴールドリボン」ピンバッチをペコちゃん人形の胸に付け、啓発活動を応援しています。
こども宅食


子どもの貧困を解決するために東京都文京区とNPO法人などの6つの団体が協働しスタートした「こども宅食」は、経済的に困窮している子育て世帯に食品を無償で届けることをきっかけに、各家庭の様子を見守り、必要な支援に繋げ、地域や社会からの孤立を防ぐことを目的としたプロジェクトです。お菓子を通じ「家族の絆づくりの応援」をしたいとの考えから、2017年より年6回の定期配送に協力しており、毎年約9,000個のお菓子を提供しています。また、株式会社日本アクセスと認定NPO法人フローレンスが行う、企業と地域団体をつないで食品を子育て家庭に届けることを目的とした事業「こどもフードアライアンス」の2024年の取り組みには、約5,000世帯分のお菓子を提供しています。
児童虐待防止啓発活動



神奈川県児童相談所が、大人だけでなく子どもにも体罰未然防止の認識を広げ、子どもが安心して生活できる環境を作ることを目的に取り組む、体罰未然防止普及啓発活動に2020年から協力しています。神奈川県所轄地域にある279校の公立小学校の1年生を対象に、22,730枚を配布した啓発カードや、子ども虐待防止のシンボルマークである「オレンジリボン」をたすきに見立てることで虐待防止を啓発する「オレンジリボンたすきリレー2024」の会場で配布するクリアファイルに、ペコちゃんとポコちゃんが登場することで子ども達に親しみを持ってもらい、啓発活動に繋げています。
海外への支援


公益財団法人 国際開発救援財団(以下:FIDR)と特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン(以下:WVJ)が共催し実施しているヤマザキ「ラブ・ローフ」募金に、2011年の東日本大震災の緊急援助募金から継続して協力しており、全国の不二家洋菓子店や不二家レストランを中心に、本社、工場、各営業所、関連会社などに募金箱を設置し、不二家グループとして取り組んでいます。集まった募金は、FIDRとWVJそれぞれが行う海外支援活動や災害時の緊急援助活動などに活用されています。FIDRにおいては、法人賛助会員としても継続的な支援をしています。また、2020年からはWVJの活動の一環である「チャイルド・スポンサーシップ」に参加し、10人の子ども達を支援しています。この活動は、途上国の子どもの健やかな成長のために、子どもを取り巻く環境を改善する長期的な支援を行い、子どもたちと地域の人々が“未来を切り拓く力”をつけられるように支える活動です。
こころの劇場


一般財団法人舞台芸術センターと劇団四季が共同主催する、劇団四季のファミリーミュージカルに、全国の子ども達を学校単位で無料招待するプロジェクト「劇団四季こころの劇場」の神奈川県エリアでの公演に協賛しています。本プロジェクトは、観劇を通じ子ども達に生命の尊厳や道徳・友情について考える機会を提供し、成長に貢献することを目的に活動しており、その活動意義に賛同し2024年から参加しています。
ペコちゃんの森

長野県最北部、新潟県との県境付近に「ペコちゃんの森」と名づけられた森があります。この森は、不二家ファミリー文化研究所が、トラスト活動の一環として荒廃した森を購入し、その森を整備保護していただける団体に寄付をした森です。
購入当時は、熊笹や潅木の覆い茂った藪そのものでしたが、団体の協力のもと、時間をかけて笹を刈り取り、不要な木を伐採して地面に日光を導くなど、数年の手入れを経て徐々に明るさを取り戻してきました。ブナやミズナラ、ドングリを始めとする木や草が生い茂る明るい森を作っていくことが目標です。
また、この森林整備活動には不二家の従業員も定期的に参加しており、自然の力と人間の営みについて学びながら、森林の再生と保護、環境教育活動に取り組んでいます。
- ※詳細は、不二家ファミリー文化研究のウェブサイトをご確認ください。